歯周病は、動脈硬化や心臓病のリスクを増加させる可能性があります。歯周病が進行すると、口の中の細菌が血流に混ざり、体内の他の部位に広がる可能性があります。この細菌が心臓の血管に入り込むと、炎症を引き起こすことで、動脈硬化や心臓病を引き起こす可能性があります。
歯周病と全身疾患との関連性は、数多くの研究で示されています。
特に、心臓病、糖尿病、リウマチ、肺炎、あるいは認知症といった疾患との関連が指摘されています。
心臓病
糖尿病
歯周病と糖尿病は相互に影響を及ぼす関係にあります。歯周病が進行すると、糖尿病の管理が難しくなる可能性があります。一方、糖尿病を患っている人は歯周病になりやすいとされています。糖尿病は免疫系の機能を低下させ、感染症に対する抵抗力を弱めるため、歯周病の進行を促進します。
リウマチ
歯周病とリウマチは、共通の炎症応答をしています。そのため、一方が他方を悪化させる可能性があります。
肺炎
口腔内の細菌が呼吸道に入ると肺炎を引き起こす可能性があります。歯周病を抱えている人は、このような細菌が多く存在するため、肺炎のリスクが高まると考えられています。
認知症
歯周病の細菌が神経組織を破壊することで、食べ物の咀嚼機能が低下して、結果的に認知機能の低下を引き起こす可能性があります。