当院では、予防歯科に力を入れており、患者さまお一人おひとりに対して徹底したケアやアドバイスを行っております。
そのため1ヶ月から3ヶ月おきの定期検診をおすすめします。
定期検診を行うことで、虫歯等の早期発見・早期治療ができることと口腔内を綺麗に保つことができます。
予防歯科について
予防歯科は、歯や歯ぐきの健康を維持するために行われる歯科医療の一環です。生涯、健康的な歯を維持するために、虫歯や歯周病を未然に防ぐことを目的としています。
日本では、まだあまり知られていないことが多い歯科医療の言葉かもしれません。
しかし、予防歯科先進国であるスウェーデンなどの欧米諸国では歯の健康寿命は圧倒的に日本よりも高くなっています。
「歯が痛いから歯医者へ行く」を繰り返していると、元の健康な歯を維持できず、将来的には歯を失ってしまう可能性を高めてしまいます。
お口の病気を予防する大切さ
虫歯や歯周病を予防する理由とは?
虫歯や歯周病になってしまっても、歯医者へ行けば治療して治るのでは?と考えている方も多いかと思います。
しかし、天然歯は一度削ってしまうともう元の状態に戻すことはできません。また、歯茎が後退してしまうと自然に回復させることができず、歯肉移植などを行わなければいけなくなってしまう場合もあります。
そうなると、治療費用も高額になりますし、虫歯や歯周病の感染症から脳卒中や肺炎など全身疾患のリスクも高めてしまいます。
そのため、重症化する前に、予防歯科での定期的な検診とクリーニングを受けることが大切です。
歯を失うとどうなる?
虫歯や歯周病が重症化してしまうと、最悪の場合、歯が抜け落ちたり抜歯が必要になったりします。歯を失ってしまうと以下のような問題があります。
咀嚼機能の低下
歯がなくなると、食べ物を噛む力が低下してしまいます。そうすると、食べ物をしっかり噛めず、まんべんなくご飯を食べられなくなります。栄養摂取が不十分となり全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
発音への影響
歯を失ってしまうと、発音にも影響を及ぼすことがあります。特に前歯が失われると、発音が不明瞭になり、言葉を正確に発音できなかったり会話を円滑に進められなかったりと、日常会話に支障をきたす可能性があります。
顔の形状変化
歯は顔の形状を保つために重要です。歯を失ってしまうと、顎の骨に変化が生じ、顔の形状が変わることがあります。これは外見にも影響を与え、老化の加速を招く可能性があります。
隣接歯の移動
歯を失ってしまうと、隣接する歯がそのスペースを埋めようと移動することがあります。歯が移動してしまうと噛み合わせがずれてしまい、さらなる歯の問題を引き起こす可能性があります。
虫歯や歯周病のリスクの増加
歯がなくなって空いている場所は、食べ物のたまりやすい箇所となり、虫歯や歯周病のリスクが増加します。
このような問題を引き起こさないためにも未然に予防することが大切です。また、万が一歯を失ったとしても、入れ歯やインプラントなどの補綴治療を行い、歯がない状態をなくしましょう。
予防歯科で行う内容
PMTC
歯磨きは、どんなに上手に磨いても100%汚れを落とすことができません。
PMTCでは、普段の歯磨きでは落とすことができずに溜まった歯垢や歯石を落とすことができます。
歯科衛生士が専用の器具を使用して徹底的に歯の汚れを除去していきます。
ブラッシング指導
虫歯や歯周病を予防するには、歯医者での定期的な検診やクリーニングが大切なのですが、それと同時にご自宅でのセルフケアも重要になります。
皆さん毎日歯磨きをしているかとは思いますが、正しく磨けている方は多くはいらっしゃいません。間違ったまま歯磨きを続けてしまうと、歯や歯茎にダメージを与えてしまい意味がなくなってしまいます。
一人ひとり歯の生え方やお口の状態が異なりますので、当院では、歯科衛生士から患者様に合った歯磨き方法をお伝えしています。
フッ素塗布
フッ素塗布を行うことで、歯のエナメル質を強化し、虫歯のリスクを減少させる効果があります。また、フッ素には抗菌作用がありますので、虫歯が生成する酸を抑制させる効果もあります。